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溶接とは、材料に熱や圧力を加えて異なる材料を接合し一体化させる加工方法です。

必要の応じて、溶かして接合に使用する溶接材料を使って接合する加工も含まれます。

溶接は歴史が古く、歴史の流れの中で溶接の自動化が進み、手棒溶接の「被覆アーク溶接」から、溶接材料の供給や作業が自動で行われる「自動溶接」や「ロボット溶接」へと進化しています。

「半自動溶接」とは、溶接材料として「被覆アーク溶接」の溶接棒の代わりにワイヤーを使用するもので、トーチで加熱して溶かす溶接材料のワイヤーを自動的に供給される半自動溶接機を使います。溶接材料の長いワイヤ―が自動供給されますが、溶接作業は手作業で行われるため「半自動溶接」と呼ばれます。

使用ガスによって名称が変わります

半自動溶接は、使用するガスの種類によって溶接名が変わります。

大きく分けるとシールドガスを使用する「ガスシールドアーク溶接」とシールドガスを使用しない「セルフシールドアーク溶接」に分けられます。

さらに、「ガスシールドアーク溶接」は使用するシールドガスの種類によって細分化されます。

◎CO2溶接

炭酸ガスを使う半自動溶接

主に鉄の溶接に適している

ランニングコストが低い

スパッタ(飛散金属粒)が多い

仕上がりは普通

◎マグ溶接(MAG溶接)

アルゴンガスと炭酸ガスの混合ガスを使う半自動溶接

混合ガスは、アルゴンガスと炭酸ガスが8:2の割合が一般的

主に鉄やステンレスの溶接に適している

CO2溶接に比べるとランニングコストが高い

スパッタ(飛散金属粒)が少ない

仕上がりが美しい

◎ミグ溶接(MIG溶接)

アルゴンガスだけ、もしくは2%の酸素を加えた混合ガスを使って行う半自動溶接

おもにアルミやステンレスの溶接に適している

ランニングコストが高い

スパッタ(飛散金属粒)が非常に少ない

美しく仕上がるが相当な技術が必要

半自動溶接のメリットとデメリット

半自動溶接のメリット

ワイヤーが自動供給されるため作業能率がよい

被覆アーク溶接に比べると作業難易度が低い

半自動溶接のデメリット

「ガスシールドアーク溶接」の場合、風の影響をうけやすく、屋外作業にはむかない

CO2溶接:スパッタ(飛散金属粒)が多いので換気が必要

MAG溶接:アルミには向かない

MIG溶接:ランニングコストが高い

半自動溶接の資格

溶接の資格として有名なのは「溶接技能者資格」(日本溶接協会)で、JIS(日本産業規格)またはWES(日本溶接協会規格)に基づいた試験によって資格認証されるものです。

「溶接技能者資格」のなかに「半自動溶接技能者資格」があり、溶接方法・レベル・溶接姿勢によって資格の種類が細分化されています。

溶接方法:「マグ溶接」「ティグ溶接とマグ溶接の組合せ溶接」「セルフシールドアーク溶接」の3種類

レベル:「基本級」「専門級」の2種類

溶接姿勢:「下向」「立向」「横向」「上向」「水平・鉛直固定」の5種類

受験資格

「半自動溶接基本級」:15歳以上で溶接経験が1か月以上

「半自動溶接専門級」:15歳以上で溶接経験が3か月以上、「基本給」資格取得(同時受験は可能)

くわしくは一般社団法人日本溶接協会でご確認ください。

溶接の加工実績

真空バルブのTIG溶接

融点3380℃と金属の中で最も高融点のタングステンまたはタングステン合金を電極とし使用

オールステンレス製の溶接

青のビニールテープの箇所はSUS430、それ以外の部分にはSUS304の複合製品です。

ブラケットのTIG溶接

溶接後の反り・歪みと角を溶かさないように気をつけ、ビードも綺麗に出ています。

大型バルブのTIG溶接

ピンホールができないように注意を払うことがポイントです。

検査用架台の溶接

材料取りと溶接時の歪み、反りに注意しながらの取り付けに配慮。

ステンレスラックの溶接

スペースが限られる為、サイズを確認して寸法しました。

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