溶接手法の1つ「アーク溶接」とは?

溶接の加工法は、大きく分けて「融接」「圧接」「ろう接」の3つに分けられます。この「融接」の中にも、アーク溶接、電子ビーム溶接、レーザー溶接、プラズマアーク溶接などがありますが、その中でも主流になるのが「アーク溶接」です。「融接」のなかでも「アーク溶接」は、さまざまな産業分野で幅広く用いられている溶接法です。特徴や装置の機構、使用するガスなどによって細分化していますが、「ティグ溶接」「ミグ溶接」「マグ溶接」などシールドガスによって溶接部を大気から保護するガスシールドアーク溶接は、自動化にも適していることから、広範囲で用いられています。

アーク溶接は、溶接する母材と電極棒にアーク放電を発生させ、生じる高温を利用した溶接法です。溶接時に火花が散り、一般的に認知されてる溶接のイメージに一番近い溶接方法といえるでしょう。アーク放電(Ark Discharge)とは、2つの離れた電極に電圧をかけ続けることで、2つの電極間に電流が発生することで、強い弧(Arc)状の光が発生することから名づけられています。強い光と同時に、高い熱を発生し、この熱を利用する溶接方法を「アーク溶接」といいます。溶接で使用されるアーク放電は、高いものでは2万度に達するものもあり、多くの種類の母材に対応することから、多くの産業分野で広く用いられています。

アーク溶接の種類

アーク溶接には、「消耗電極式(溶極式)」と「非消耗電極式(非溶極式)」の2種類があります。


消耗電極式(溶極式)電極が溶融して溶加材(溶接棒)が溶けて消耗される溶接
非消耗電極式(非溶極式)電極は溶融せず溶加材(溶接棒)を母材へ溶かし込む溶接

それぞれにも、細分化された溶接の種類があります。

◎消耗電極式溶接

・被覆アーク溶接
・炭酸ガスアーク溶接
・マグ溶接(MAG溶接)
・ミグ溶接(MIG溶接)
・サブマージアーク溶接
・セルフシールドアーク溶接
・スタッド溶接

◎非消耗電極式溶接

ティグ溶接(TIG溶接)
・プラズマアーク溶接


溶接の加工実績

真空バルブのTIG溶接

融点3380℃と金属の中で最も高融点のタングステンまたはタングステン合金を電極とし使用

オールステンレス製の溶接

青のビニールテープの箇所はSUS430、それ以外の部分にはSUS304の複合製品です。

ブラケットのTIG溶接

溶接後の反り・歪みと角を溶かさないように気をつけ、ビードも綺麗に出ています。

大型バルブのTIG溶接

ピンホールができないように注意を払うことがポイントです。

検査用架台の溶接

材料取りと溶接時の歪み、反りに注意しながらの取り付けに配慮。

ステンレスラックの溶接

スペースが限られる為、サイズを確認して寸法しました。

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